夕凪の街 桜の国 感想



夕凪の街桜の国

昨日、両親と3人で見てきた。

久しぶりの映画館、革のシート、大きな音、

緊張感のあまり腹が痛くなってきて、

夕凪の方の途中10分ぐらい、

腹痛でイスの上で一人もがいていた。

しかし、目を閉じて、映画の音だけは聞いていた。

皆実のコトバ、ひとつひとつ、見ていなくとも、胸にしみこんできた。

見終わった直後は久美ちゃんよかったなぁという軽い感じで映画館を出た。

だけど、帰りの車の中からひとつひとつ映画の1シーン 1シーン、

そして、ひとつひとつのセリフがよみがえってきて、

戦争に対する憤り、悲しさ、せつなさ、いろんな感情がこみ上げてきて、

今も苦しんでいる人がいること、原爆はそのときだけで済むような爆弾ではないこと。

それを ちゃんと知ろうとしなかった他人事に見ていた自分に憤りのようなものをかんじる

この映画は 「戦争はこんなにこわいんだぞ!悲しいんだぞ!」って

明らかに分かるような単刀直入な被爆シーンや、爛れたとこなど

まっすぐな表現はしていない。

しかし淡々と強烈な力を持って広島の日常と現実を映している。

13年前の毒が潜んでいて皆実の日常を壊していくとこを映すだけ、

その毒の傷を見てる側の心にもしみつけてきてくれる

あとからあとからじわじわと。

見終わった後に見た人それぞれにいろんなものを気づかさせてくれる映画だと思った。

たくさんの人に見て欲しい。

私の中ではまだまだ感想というものはかけないぐらいの大きすぎる課題の映画だ。

感想をだす映画じゃなくて、これからの未来への課題。それを投げかけてきてくれた。

女優やめないでくれてありがとう。 久美ちゃん(麻生久美子)

本当にありがとう